良いデザイナーは素人の意見をよく聞くんです。
- まーちゅん
- 2016年5月18日
- 読了時間: 3分

デザイナーとは「デザインをする人」です。
能力やセンスが求められますし、体力や根気も必要になる大変なお仕事でございます。
ただ、オリンピックロゴ問題を代表に少し「傲慢」になっているデザイナーさんが増えて来ている気はします。
当時、僕はある企業でディレクターとしてWebサイトの構成をやっておりましたが、デザイナーさんの中には「デザインのことが分かっていない奴に、あれこれ言われたくない!」という態度の方がいらっしゃっいました。
その時は確かにデザイン制作をやったことが無かったのもあり、「お金取れるデザイナーさんのプロ意識なんだな」と思い、デザインに関してはあまり口を出さず、依頼をする時もかなり丁寧にお願いしてました。
しかし、「そんなにデザイナーって偉いのかな...」という気持ちも正直ありました。
そして、自分がデザインを少し分かるようになって、他の作品をSNSや展示会で見たりするようになって分かりました。
「デザインって奥が深いものだけど、デザインを分かっていない人がデザインを語っても全然問題ない」って。
理由は、デザインって万人受けするものはありますが、「100人中100人が良いって言うデザインは存在しない」ということが分かったからです。
だから、素人だからデザインを語ってはいけないというのは間違いで、むしろ「意見を言ってくれている」と考えないといけないんです。
実際ですね、僕は海外で活躍しているデザイナーさんと仕事をした時に彼がデザインに関して、常にディレクターである僕に意見を聞いて来てました。
最初に書いた件があったので、「デザインは素人だから、全部任せるよ」と言ったところ、彼は不思議な顔をして「あのね、デザインって素人とかプロって無いの。良いと思うか、悪いと思うか。自分はそれを聞いているの。だから自信持って意見ください」と。
ハッとしましたね。
彼は一流企業のデザインを数々やってきた男なんですが、彼が一流と呼ばれる理由もわかりました。
ユーザー視点を常に持ってるんですよね。
勿論デザイナーとしてのプライドもめちゃめちゃ高いので、良く仕事で口論もしました笑
ただ、彼とああだこうだ言って作った作品はやっぱり内外でも評判を得られたし、マスコミからも取り上げられるレベルでした。
そして、こちらから口出さなかった作品は...という事実があります。
要は「みんなもデザイン、もっと語っていこうぜ!」ということなんです。
例えばファッションとかもそうですが、ファッションがダサいと言われてる人がいたとしても、相手のファッションに対して良い・悪いは言ってもいいんです。
「お前に言われたくない」と思った瞬間、世界はそこで終わりです。
デザインの流行って物凄い早いので、「今、良いって言われてるものも、いつかは悪いと言われる」んです。だから、世界を閉じてはいけないんです。
そして、世界で通用しているデザイナーは本当に色々な意見を受け入れます。
必要なら子供の意見もだって聞きます。
最近日本のデザイン業界は海外のデザイナーさんに押されてると感じたので、こういう記事を書いてみました(´・ω・`)
日本には本当に良いデザイナーが一杯いるし、世界に負けてない!
でも、業界の体質がちょっとおかしくはなって来ているんで、そういうのに負けないで欲しいなと思います!!
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